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2004/10/30

あれから一週間

地震発生から一週間.全村避難の山古志村では一時帰宅が始まっている.最初の一週間は,みんな必死だし,周りもどんどん支援の手を差し伸べてくれる.でもこれからは,少しずつ落ち着きを取り戻し,だんだんと世間からも忘れられていってしまう.

これからが,さらに大変なんだろう.

前の記事では,物資は十分に確保されたらしいと書いたが,そうではないと考えている人もいるようだ.

いつもおなじみの田口ランディのアメーバ的日常では,こんなことが書かれている.

阪神淡路大震災で神戸にいたときも同じような情況が起こったのを思い出した。 あのときも、たしかに救援物資が余りだした……、かに見えたのだけれど、実は、ニーズの掘り起こしができていなかったのだ。まだまだ必要な人に必要なものが十分に届いていないのだと思う。

『救援物資は余っているの?』より

ランディさんはそう思っているのか.ぼくは被災経験もボランティアの経験もないから,そういうことが想像することができなかった.でも,現地の現実はそうなのかもしれない.

毎日何十台ものトラックで届く物資.山積みの食料,水,毛布などなど.物資は十分だと伝えられた背景には,「被災者は10万人ほどで,届けられた食料がxx万食分.だから当面はまかなえるだろう」と単純に数字で割り出した答えがあったのかもしれないし,「これ以上届いても保管できないし,配ることもままならない」と考えた人がいたのかもしれない.

でも,ニーズは掘り起こされていないのかもしれない.

一週間くらいは,おにぎりやカップ麺でしのげるかもしれない.でも,これからもっと栄養のある温かい食事を提供する必要が出てくるはずだ.特に,子どもとお年寄りの食料事情が心配だ.それに今年は台風が多かったために野菜が高騰している.野菜不足が懸念される.山古志村緊急BLOGによると,山古志村では野菜ジュースは確保することができたそうだ.でも,ほかのところではまだまだ必要とされているかもしれない.(ちなみに,10/30 11:00現在,山古志村では下着類や靴下が不足しているとのこと)

また,これまでは全員が必要なもの,例えば食料や水や毛布が「必要」とされていたけれども,これからは一部の人が必要のものが求められてくるのではないだろうか?

ぼくはメガネを使用しているが,地震の時になくしたり割れてしまったりしたらどうすればよいのだろうか?すぐに度の合ったメガネを手に入れることができるのだろうか?コンタクトを使用している人はケア用品が必要だろうし,最近のディスポーザブルタイプの場合は,交換レンズがなくなる頃かもしれない.こういう問題はもう対処されているのだろうか?それならよいのだけど....

歯科治療が間に合わなくて,歯の痛みで寝られない人がいると聞く.きっとこういう細かいニーズがまだまだあるんじゃないかな?

携帯電話はどうだろう?阪神大震災当時はまだ携帯電話はまだ普及していなかったが,今は違う.一部に普通のエリアがあるようだが復旧しはじめている.避難所では家族・親類との連絡に,情報収集に,ストレス発散に多くの人が携帯電話を使用しているのではないか?

それでは,電源は確保されているのだろうか?充電器の数は十分?コンセントの数は十分?各社のショップでは充電器を貸し出していたり,充電してくれたりするようだけど,みんなちゃんと充電できているのかな?携帯電話は今やライフラインのひとつと言っても過言ではない.これから,復興に向けて人の動きも激しくなるだろう.そうなった時に通信手段の確保は大きな意味を持つはずだ.

想像してみてほしい.自宅の様子を見に行った家族と携帯で連絡が取れなくなったら,どんなに心配になるだろうか?

ここに書いたことはぼくの想像に過ぎない.だから現実とはかけ離れているかもしれないけど,細かいニーズがまだまだありそうだということはわかったきた.

「支援物資は確保されました」というのは,必要最低限の物資が確保されたという意味.「これで十分だ,もう支援は必要ない」という意味ではないんだね.

田口ランディのアメーバ的日常で転載されていたAKIRAさんの日記の言葉(これはAKIRAさんのメール友だちの言葉かな?)を多くの人に伝えたい.伝えてほしい.

本当はボランティアに行けるといいのですが、なかなかみんなができることではなく、人それぞれ少しずつ出来る形で力になれば何か良い結果になるはず。  今一番必要なのは現地の生の声だと僕は思います。  今僕も小千谷市役所に電話したところ確かにおかけ様で救援物資は今時点足りてますが、毎日の状況で何が足りて何が足らないかは変動するので一週間ぐらいしてからなにが必要か確認電話をしてから動いてもらえると助かるとのことでした。  世間の注目が引いた時、これからがもっと大変になると思うので、できる方は約一週間たってから電話してなにが今必要かを聞いてから何かみんなでできることをしましょう。

 小千谷市役所 0258ー83ー3511

『AKIRAMANIA-NA diary』より

これからがもっともっと大変ですね.冬が来て雪が降る.被災した家屋は冬を越せるのだろうか?自宅が積雪に耐えられるか状態かわからない人は,避難所や仮設住宅でこの冬を越さなければならなくなるのだろう.

今,自分にはなにができるのだろうか?改めて考えてみたいと思う.ボランティアには行けそうもないし,モノを送るのは悩むから,義援金くらいしかないのかなぁ?

義援金にも詐欺が横行しているようだから,皆さん気をつけて.信じられないことだけど,信じたくないことだけど,善意ある人がいれば悪意ある人がいるのもまた事実.オレオレ詐欺にも気をつけましょうね.

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今回の新潟中越地震、第一報を高崎行きの電車の車中で聞きました。長いこと(2ヶ所で [続きを読む]

受信: 2004/10/30 15:25

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